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◆MIYASHITA'S EYE
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MIYASHITA'S EYE
宮下、現在、
大学院で臨床心理学を勉強中です!
(2010年9月23日)
◆思い立って心理大学院へ
HPを立ち上げたものの、ずっと記事を書けないままになってしまっていました。実は、2009年の9月、心理大学院受験を思い立っ
て予備校に通い始め、ライターを休業して、心理学や大学卒業以来の英語をウンウンうなりながら勉強していたのです。
めでたく合格して、4月から大学院生生活がはじまったら、またまた勉強に追われてすっかりHP更新ができないままになってしまっていました。ごめんなさい! 夏休み中には何とか記事を書こうと思いつつ、今日になってしまいました。
◆なぜ、福祉ではなく心理の大学院か
介護系の取材を続けてきた私がなぜ大学院? しかも臨床心理の? と思われる方もいると思います。もともと心理学にずっと興味があって、一度きちんと勉強したいと思っていたことがまずベースにあります。それに加えて、社会福祉士を取ってから、認定調査員、介護サービスの苦情相談員をした経験が大きく影響しています。 認定調査員では要介護者や介護家族の話を、介護サービスの苦情相談員では、要介護者や介護家族の話に加え、苦情の対象となった介護職からも話を聞く機会が得られました。そこで改めて感じたのは、介護している人、されている人のストレスの大きさです。 苦情相談員のときには、話を聞いて社会福祉士として様々な解決法を提示しましたが、具体的な解決より、ただ話を聞き、大変だ、つらい、苦しい、腹立たしいという思いを受け止めて欲しいと思っている人の多さも感じました。 次第に、社会福祉士の手段的な支援だけでなく、非指示的な心理的な支援もできるといいなあと考えるようになりました。社会福祉を更に学ぶより、心理という違う視点からの勉強をしたい。それが心理大学院に進学しようと考えた大きな動機付けになりました。 しかし、40歳代後半という年齢で大学院を受験して受かるのか(心理大学院は人気が高く、倍率も高いところでは10倍以上の狭き門)という不安、首尾よく大学院を出たとしても学んできたことを生かす場はあるのかという思いなど、受験を決めてからも悩むことが多い日々でした。 周囲からも、「社会福祉士の資格だけでも充分にやっていけるではないか」「本業のライターを辞めるべきではない」等々、いろいろな意見をいただきました。それでも受験を決めて、今、学びの場に身を置いているのは、新しいことを学んでいくことの楽しさを、社会福祉士受験の時に強く感じたからです。 心理学は、10年ほど前から河合隼雄さんの本が好きでいろいろと読みあさり、カウンセラーとしての態度や人間の心理の不思議については、少しかじってきました。漠然としていた知識が大学院で学ぶことによって整理され、今は、やはり進学してよかったと感じています。
◆研究テーマは「介護支援専門員の業務上のストレスと心理的支援」
ずっと介護関係の取材をし、介護職の支援を自分自身のテーマにしてきたので、大学院での研究テーマも介護職の心理的支援にしようと最初から決めていました。特に、苦情相談員の経験を通し、ケアマネジャーさんたちのご苦労を強く感じたので、研究テーマは、居宅のケアマネジャーさんたちの業務上のストレスと心理的支援にすることにしました。 今夏前から、現職のケアマネジャーさんにお会いして、業務上のストレスについての聞き取り調査を行っています。どのケアマネジャーさんもすばらしい方で、聞けば聞くほどもっと聞きたくなるような実に興味深い話ばかり! ケアマネジャーさんたちがいかに誠意と温かい心を持って、困難の多い仕事に取り組んでいるかをひしひしと感じました。 最終的には、再来年、2012年春に修士論文としてまとめるのですが、ライターとして、更に取材をして書いてみたいテーマがすでにたくさん見つかっています。心理学研究の倫理上、今回聞いたお話を記事として再構成することができないのは残念ですが、改めて取材して記事にしていきたいと思っています。 そういう意味でも、自分自身のこれまでのテーマの延長線上で大学院に進学し、それを学問的に研究して形にできる機会が得られたことは、とてもありがたいことだと思っています。 今後は、介護、心理をクロスオーバーしながら、記事を書いていきたいと思っています。 今後ともよろしくおつきあいください! (2010年9月23日)
◆なぜ、福祉ではなく心理の大学院か
介護系の取材を続けてきた私がなぜ大学院? しかも臨床心理の? と思われる方もいると思います。もともと心理学にずっと興味があって、一度きちんと勉強したいと思っていたことがまずベースにあります。それに加えて、社会福祉士を取ってから、認定調査員、介護サービスの苦情相談員をした経験が大きく影響しています。 認定調査員では要介護者や介護家族の話を、介護サービスの苦情相談員では、要介護者や介護家族の話に加え、苦情の対象となった介護職からも話を聞く機会が得られました。そこで改めて感じたのは、介護している人、されている人のストレスの大きさです。 苦情相談員のときには、話を聞いて社会福祉士として様々な解決法を提示しましたが、具体的な解決より、ただ話を聞き、大変だ、つらい、苦しい、腹立たしいという思いを受け止めて欲しいと思っている人の多さも感じました。 次第に、社会福祉士の手段的な支援だけでなく、非指示的な心理的な支援もできるといいなあと考えるようになりました。社会福祉を更に学ぶより、心理という違う視点からの勉強をしたい。それが心理大学院に進学しようと考えた大きな動機付けになりました。 しかし、40歳代後半という年齢で大学院を受験して受かるのか(心理大学院は人気が高く、倍率も高いところでは10倍以上の狭き門)という不安、首尾よく大学院を出たとしても学んできたことを生かす場はあるのかという思いなど、受験を決めてからも悩むことが多い日々でした。 周囲からも、「社会福祉士の資格だけでも充分にやっていけるではないか」「本業のライターを辞めるべきではない」等々、いろいろな意見をいただきました。それでも受験を決めて、今、学びの場に身を置いているのは、新しいことを学んでいくことの楽しさを、社会福祉士受験の時に強く感じたからです。 心理学は、10年ほど前から河合隼雄さんの本が好きでいろいろと読みあさり、カウンセラーとしての態度や人間の心理の不思議については、少しかじってきました。漠然としていた知識が大学院で学ぶことによって整理され、今は、やはり進学してよかったと感じています。
◆研究テーマは「介護支援専門員の業務上のストレスと心理的支援」
ずっと介護関係の取材をし、介護職の支援を自分自身のテーマにしてきたので、大学院での研究テーマも介護職の心理的支援にしようと最初から決めていました。特に、苦情相談員の経験を通し、ケアマネジャーさんたちのご苦労を強く感じたので、研究テーマは、居宅のケアマネジャーさんたちの業務上のストレスと心理的支援にすることにしました。 今夏前から、現職のケアマネジャーさんにお会いして、業務上のストレスについての聞き取り調査を行っています。どのケアマネジャーさんもすばらしい方で、聞けば聞くほどもっと聞きたくなるような実に興味深い話ばかり! ケアマネジャーさんたちがいかに誠意と温かい心を持って、困難の多い仕事に取り組んでいるかをひしひしと感じました。 最終的には、再来年、2012年春に修士論文としてまとめるのですが、ライターとして、更に取材をして書いてみたいテーマがすでにたくさん見つかっています。心理学研究の倫理上、今回聞いたお話を記事として再構成することができないのは残念ですが、改めて取材して記事にしていきたいと思っています。 そういう意味でも、自分自身のこれまでのテーマの延長線上で大学院に進学し、それを学問的に研究して形にできる機会が得られたことは、とてもありがたいことだと思っています。 今後は、介護、心理をクロスオーバーしながら、記事を書いていきたいと思っています。 今後ともよろしくおつきあいください! (2010年9月23日)