MIYASHITA'S EYE

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地域づくりの「今」がわかる本、発売! 
(2017年4月24日)

◆多職種連携から統合へ向かう地域包括ケア

「地域包括ケア」「地域づくり」が必要だとよく言われるけれど、なぜ? と思う方。ぜひこの本を手にとってください。地域包括ケアでは、単に人と人とが手を携える「連携」からさらに一歩進め、考え方や意識の「統合」が求められています。この本では、「統合」によって生み出される、人と人とのつながりを意識した「地域づくり」を取り上げました。

1章では、国内各地の地域づくりに詳しい研究者の堀田聰子さんに、地域づくりが求められるようになった背景や、専門職が果たすべき役割について語っていただきました。そして2章では、地域づくりのトップランナーたち10組の実践を4つのタイプに分けて紹介しています。それぞれの取り組みについては、その法人、団体が志してきたこと、大切にしてきたことは何かを3つ挙げて紹介しました。

◆2章で紹介しているトップランナー10組は下記の通りです。

1.地域を支える新しいケアスタイルの創造  

  ● アザレアンさなだ(長野県 上田市)

  ● 銀木犀(千葉県 浦安市)

  ● ぐるんとびー(神奈川県 藤沢市)

2.win-winの関係が生む地域活性化  

  ● エムダブルエス日高(群馬県 高崎市)  

  ● むさしの園(埼玉県 狭山市)

3.住民ぐるみの地域での支え合い  

  ● 黒田キャラバン・メイト(静岡県 富士宮市)  

  ● おおた高齢者見守りネットワーク・みま~も(東京都 大田区)

  ● 鞆の浦・さくらホーム(広島県 福山市)

4.住民を巻き込んでいく専門職のコラボレーション

  ● 新宿食支援研究会(東京都 新宿区)  

  ● 南砺の地域医療を守り育てる会(富山県 南砺市)

介護業界に詳しい方なら、一度は耳にしたことがあるという法人、団体も多いかもしれません。しかし、その活動、取り組みの背景にある熱い思い、こだわりについては、この本で初めて触れる方も多いと思います。そして、そうした熱い思いとこだわりがあるからこそ、この本で紹介した法人、団体の取り組みが実効をあげていることに気づくはずです。

損得を超えたところで、少子高齢化で先の見えない時代に入っていく日本の町を、介護を、医療を、どう支えていくかを考え、行動に移すトップランナーたち。取材していて、その熱い思いがひしひしと伝わってきて、こうした方々がいることに大きな希望を感じました。何かを変えて行くには、まず一歩を踏み出し、前を向いて歩き続けることが必要です。一歩は小さくても、諦めることなく歩き続けることで、はるか先までたどり着くことができます。ぜひ、この本を手にとっていただき、最初の一歩を踏み出すヒントと勇気を受け取っていただければと思います。

▼ご購入はこちらから!

▼「地域包括ケア」については、先進地・埼玉県和光市の取り組みを紹介したこちらの本もぜひ併せてお読みください。

(2017年4月24日)