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介護疲れによる殺人や自殺…介護職は何ができるか? 参考にしたい一つの話(2016年3月17日)
2016年2月末、全国のケアマネジャー730人を対象に、担当している介護家族について尋ねたアンケート調査の結果が報道されました。それによれば、「殺人や心中が起きてもおかしくないと感じたことがある」というケアマネジャーが、なんと55%も。「介護者が心身共に疲労困憊(ひろうこんぱい)して追い詰められていると感じたことがある」というケアマネジャーは93%にも上りました。
ケアマネジャーが担当しているということは、介護保険のサービスをすでに使っているということです。それでも、これだけの介護家族が疲労し、追い詰められ、殺人や心中の可能性まで生じているというのは、衝撃的な事実です。介護関係者は、この事実を重く受け止め、何をすべきか、何ができるのかをもう一度考えていく必要があります。
この調査では、「(介護者が追い詰められていると感じていたが)対応ができなかった」という回答が約2割を占めていました。その理由は、「自分がどこまで関わればよいのか分からなかった」(54%)、「負担を減らすために使える在宅サービスがなかった」(43%)とのこと。しかし、それでもし、殺人や心中が起きたとしたら、ケアマネジャーや関わっていた介護関係者は、その事実を受け止められるのでしょうか。
「もっとできることはなかったのか」 長く自分を責めることにならないだろうかと思います。
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