ケアマネージャー

License----介護の資格

介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格とは?

1999(平成11)年に、翌年から始まる介護保険制度を支える要の職種として創設された公的資格。5年以上の実務経験がないと受験資格が得られない、新卒者には取得できない資格です。

取得するには?

合格率約20%の試験に合格後、研修を修了して取得

例年10月後半に実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、その後、3日間×2回、計44時間の「介護支援専門員実務研修」を修了すれば取得できます。

介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格は、医師、看護師、理学療法士などの医療分野、または社会福祉士、介護福祉士などの福祉分野、または保健師、栄養士(管理栄養士)などの保健分野の国家資格、あるいは社会福祉主事任用資格やホームヘルパーの資格を有していて、その資格に基づいた業務に通算5年以上、900日以上従事した人などです。

試験は、介護保険制度、要介護認定、居宅や施設のサービス計画についての基礎知識や、保健医療サービス、福祉サービスの知識を問う内容。初年度の合格率は44.1%でしたが、年々低下し、ここ数年は20%程度を推移しています。

どこが主催?

問い合わせは各都道府県へ

試験の内容も試験日も全国同一ですが、実施は都道府県ごと。だから国家資格ではなく「公的資格」なのです。

どんな仕事ができる?

介護保険のケアマネジャー(介護支援専門員)として活躍

介護保険のケアマネジャー(介護支援専門員)として仕事をするには、介護支援専門員の資格が必要。居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、在宅サービスをコーディネイトするのが仕事。要介護者の心身の状況を把握し、要望を確認しながら、在宅での生活を維持・向上させるための介護サービス計画を立てます。そのサービス計画に従って、適切にサービスが提供されているか確認をするなど、要介護者と介護サービス事業者の間に立ち、連絡や調整を行います。

特別養護老人ホームなどの施設のケアマネジャーは、施設入所者の心身の状態を把握し、施設内で提供する介護についての計画を立てます。

資格を取る意味は?

介護支援専門員は業務独占の資格

介護支援専門員は、弁護士や医師と同じように、その資格を持っていないとその仕事をすることができない「業務独占」の資格。ケアマネジャーの仕事をするなら、介護支援専門員の資格は必須です。